Saturday, January 12, 2013

全体の流れ

今回は雇用ベースでグリンカード申請をするうえでの、全体の流れを説明したいと思います。ざっと、流れだけを見ていくと以下のようになります。

1)職務、職務資格等の検討
2)労働省へ平均給料調査依頼(National Prevailing Wage)
3)労働局のサイトにてPERMアカウントを開設
4)求人広告開始
5)応募者への対応
6)PERMの申請
7)I-140 (Immigrant Petition for Alien Workerの申請
8)I-485 (Adjustment of Status)もしくはConsular Process

大まかに説明をする場合は(1)-(6)をファーストステップ(PERMの申請)として、(7)をセカンドステップ、(8)をサードステップと考える場合が判りやすいかと思います。

僕が始めにお願いした弁護士は(1)の段階でいろいろな理由をあげ、National Prevailing Wageがでるまでに、4ヶ月くらいがかかってしまいました。彼はストーリーを入念に組み立てる必要があり、将来的なプランをしっかりたてなければ、簡単にスタートできないし、申請するプランを慎重に考えるべきだと主張していました。その当時はもっともに聞こえますし、今書いていても、スジの通った理由な気もします。が、、、実際のところは僕のようなケースをあまり扱った事がなく、調べていただけなのではと疑っています。その辺りの詳細も後述して行きます。

普通に、ちゃんとやってくれる弁護士を選んだ場合、1)と2)のプロセスはだいたい1ヶ月から2ヶ月で終了します。(混み具合により長くかかる場合もありますし、突然今までとは違う高額なPrevailing Wageが出てくる事もあり、そういった場合は弁護士との相談や調整が必要になってくると思います。)

その後に、広告のプロセスをします。弁護士にってやり方は違いますが、広告を出す事を専門的に扱っている業者が存在しますので、今回はそこを通しました。ちなみに、求人方法は労働局の方からかなり細かく指定されています。そこがちゃんと出来ていないとPERMが却下される一番の原因にもなるので、弁護士に任せっきりにせずしっかりと自分でも調べる事をお勧めします。

実際に僕が出した広告はNew York Times (Sunday Times)2週、New York Post (Saturday or Sunday)2週。そのほかにも規則に沿い、求人広告をだしています。このプロセスが終了するまでに、単純に計算し弁護士に相談をしてから3ヶ月くらいはかかっています。

また、求人が終了したからといってすぐにPERMをファイルできる訳ではなく最低でも30日間待たなくてはいけませんでした。労働局から60日の求人期間が定められているため、新聞等の広告は1ヶ月で終了するけれども、残りの30日求人が来ないか待つという事だと思います。

その後、やっとPERMの提出になります。ここで提出した日にちが自分のPriority Dateになります。これはI-485のプロセスの時に影響してきます。この時点で話をしに行ってから順調に行った場合で4ヶ月かかっている事になります。

PERMのプロセスは人によって本当に違ってくるので何とも言えませんが、早ければ2ヶ月で許可が出る方もいます。また、Auditが入る方もいますので、ひとたびAuditが入ってしまうとAuditを返信してから早くて半年、時には2年待たされる場合もあります。

次にI-140の提出です。現在は1-3ヶ月くらいかかっているのではないでしょうか。
色々な事情で早く結果を知る必要がある人のためPremiumサービスもあります。Premiumを利用した場合は14日以内に返信があります。僕の場合は運良く、Premiumを使用しないのにも関わらず、10日で結果が出ました。I-140をザックリ説明すると、会社側がPrevailing Wageを払う能力があるかという審査になります。単純に考えればPrevailing Wageが低い方が会社への負担は減りますし、高ければ当然の事ながら負担は増えます。ここで、勘違いしてはいけないのが、Prevailing Wageで出た給料が保証されているという訳ではありません。
会社の業績、売り上げ等を検討した後、払う能力があるかという事だけです。

最後のプロセスはI-485 (Adjustment of Status)もしくはConsular Processになります。
I-485の場合はアメリカ国内で自分のビザのステータスをGreen Cardに変更するプロセス。
Consular Processは自国のアメリカ大使館で面接を受けるプロセスになります。僕はI-485 (Adjustment of Status)を選んだので、Consular Processにかかる日数は判りませんがI-485のプロセスにかかる時間は2ヶ月から6ヶ月と言った所でしょうか。(2013年1月現在)

以上のように、運によりプロセスのスピードが異なり、もちろん早く進む方もいますので、その場合はEB2で申請した場合、1年くらいでグリーンカード取得されるケースもあります。ですが、全体的に見てEB2での申請では2-3年かかると説明もされますし、そのように考えておいて問題が生じる事は無いように思います。

次回は、それぞれのプロセスをもう少し細かく説明していきます。


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